ヤングの古物趣味


DERZ FRUIT PRODUCTS

久しぶりに瓶探しに行け、珍しく量より質の成果を挙げられ上機嫌の狐憑き? です!

いや〜まさかアレが出るなんて…

この気持ちのまま記事を書いています



今回はオクでゲットしたもののご紹介です

見た目にエンボスもさることながら、[これ逃してもうたら出てこーへんやろ!]という希少性を感じたので競りに勝っちゃいました
それがこちら!



e0362685_23130287.jpg


ドドン!



e0362685_23373822.jpg


大きいは大きいんですが、その中でも可愛らしい大きさです


e0362685_23143868.jpg
e0362685_23144879.jpg


ボトムに[FRUIT DERZ PRODUCTS. CO]のエンボス



e0362685_23155394.jpg


PRODUCTの上には白い不純物が混じっており、時代を感じます
たまに見かけるんですが、石灰石でしょうか?



e0362685_23200776.jpg


肩に大きく[DERZ]のエンボス

大きいのに薄いのが残念です…

[D]の角や[R]の右下がZにかかるくらい伸びているデザイン的な文字が美しいです

なんとなく文字の左右に[" "]がついているような…



e0362685_23251250.jpg


肩にはかなりシワがよっています

全体的に大きな気泡やユラユラが少ないしっかりした作りの瓶ですが、こういった部分に時代を感じます



e0362685_23270270.jpg


取っ手つきで襟(瓶の首の根本の構造)がついています

この襟、どうも若干傾いているような…



e0362685_23295816.jpg


当時の王冠までついていました

外にグルリと[DERZ FRUIT PRODUCTZ. CO]、真ん中に[DERZ FRUIT PRODUCTS]と金色の文字

何か製品の種類とか絵とか、違う言語表記などなら分かりますが、ほぼ同じ文を同じ場所に二度記載するのには何か意味があるのでしょうか?



e0362685_23363138.jpg


底はエンボス一切なし、高台などがない真っ平らタイプです



でも、これだけなら光そうだな〜という瓶ですよね

トップの写真でだいたいお分かりでしょうが…



e0362685_23380784.jpg


ババーン!

この大きさにこの縦エンボスはなかなかないですよね〜

[兵庫縣武庫郡住吉獺川一ニ九五 ダーズ社武庫工場製品 人工着色]

なんと合計二十八文字ものエンボスが!

サイドの控えめな[人工着色]のエンボスがお気に入りポイントです

エンボスにある[武庫郡]は昭和二十九年(1954年)に宝塚市が誕生したことにより消滅した旧地名ですので、戦前の製品である可能性は高いと思われます

獺川は現在の兵庫県神戸市東灘区に流れる西獺川という河川のことだと思われます

読みは[うそがわ]なんですが、獺の読みは[かわうそ]なんです(笑)

なんだか後ろを前に持ってきてしまったような読みですね〜

この瓶の名前を検索すると川原の一本松さんのラベル付き瓶がヒットしますが、エンボスはあるのかな?

ウラン発色しそうな色味ですが、ブラックライトを当ててもあまり光りません

そのブラックライトが小型かつ簡易的なものなので、もっと本格的なものなら光るかもしれませんが…

容器の美しさ、この大容量、高級品だったことでしょう!
# by letoroathume | 2019-03-15 23:08 | | Comments(1)


靴クリーム大集合



近況ですが、この一ヶ月一度も瓶探しに行ってません…

トマソンの写真を撮ったり、地図でハケらしいところを探したりと実りのない日々を過ごしています

思えばすぐに出せるだろうと思って全然出なかった瓶もけっこうありました

その中の一つにコロンブスの靴クリーム瓶があります

有名どころだから出るんじゃないかと思ったのに全く出ず、最終的に頂きました

面白いことに、頂いたあとに他メーカーの靴クリーム瓶が出たりして、楽しかったものです



e0362685_04571759.jpg


無銘の靴クリームと思われる瓶はこれだけ出ました

一定の地層から次々に出てきました

特徴のないものがほとんどですが、中には…



e0362685_05072954.jpg


細かい気泡がたくさん入った瓶や



e0362685_05075591.jpg
e0362685_05081002.jpg


表面がザラメのようになっているもの



e0362685_05084748.jpg



ガラスがトロトロしていて大きめの気泡があるもの



e0362685_05091021.jpg


平べったいもの

これは唯一竹藪のハケで表面採取したものです



e0362685_05095284.jpg


透明なやつではトロトロなのが一等賞ですね!

ただ、中には曲者もいます



e0362685_05103112.jpg


公園の植え込みの大木の根本に転がっていたもの

[瓶底の欠片だな]と拾い上げると、不思議なことに断面は全く鋭くなく、更にはスクリューまであります

詰まった土を落として初めて一つの瓶であることに気づきました
このぺったんこな瓶はよ〜かんさんの無銘第壱號壜と同じ種類のものだと想われます

靴クリームというと現在は缶ですが、アレも相当平たく作られていますので、これも時代を先取り(?)した先進的な靴クリーム瓶の一つだったのではないか、と考えております



e0362685_05175999.jpg


しかし素朴ながら実にいい色です!

このビー玉も元はこういった瓶を砕き、溶かして作られたのかもしれませんね

色がそれだけ近いものに思えました



e0362685_05194476.jpg


瓶を観察していると共通する部分も見えてきました

この五つの瓶の底には、Aと数字がエンボスされています

数字がAの隣だったり、反対側だったりと違いはありますが…



e0362685_05065411.jpg


コカ・コーラを彷彿とさせる、綺麗な薄緑色の瓶

これもまたお気に入りです



e0362685_05245775.jpg


確かこの瓶についていたと思うんですが、サビサビボロボロの蓋には[サンエッチ クツ…]とありました

調べると大阪市に存在した企業の製品で、2014年の記事で自己破産したとの記載が出てきました

大正時代創業の企業らしく、かなり最近まで残っていたのに残念です…

余談ですが、画像では往時の琺瑯看板も出てきました

[H.H.H サンエッチ靴クリーム]…

サンエッチって、三つのH!?

どうせなら頑張ってエンボスにして欲しかったですね〜



さて、肝心の銘入り瓶達です



[コロンブス]

e0362685_11333349.jpg


惑星さんから頂いた瓶

[コロンブス ☆ コロンブス ☆]と一周しています

この丸っこい[コロンブス]のエンボスがとても好きなんですが、自力では手に入れられず…

同デザインでナーリングが入っている場合もあり、養命酒の瓶などと同じナーリング過渡期の瓶だということが分かります

他には英語で[Columbus]のエンボスのものもあり、精力的に集めていきたいです



e0362685_11373316.jpg


こちらはラベル付き なかなか目を引く色使いです

[社會式株限有業産東日]とありますが、商標を社名にしたのは1948年のことです



e0362685_11461976.jpg


底を見ると中身がまだ残っていることが分かります

底にも一切エンボスがないために、蓋ラベルなしだと糊瓶と区別がつかなさそうです

この青緑色の瓶は靴クリーム/糊両方とも使用されていましたが、透明な糊瓶は今の所確認していないので、上の無銘瓶を靴クリーム瓶としました



[ダイサン]

e0362685_11494601.jpg


福岡市に本社がある有限会社ダイサン商事の製品です

検索してもあまり企業情報が出ず、製品の画像もなし…

右は拾い人さんから頂きました

この瓶を頂いてしばらくして、あんなに縁のなかった靴クリーム瓶が出てきました(笑)



e0362685_11533713.jpg


デザインは同じですが、底のエンボスが違います

頂きものにはありませんが、左にはご丁寧にも[DAISAN & CO SHOE POLISH]のエンボスが入っています



e0362685_11552121.jpg
e0362685_11553297.jpg


[DAISAN]の文字の後には鳥が三羽、山が二つエンボス

なんとも嬉しいエンボスです!



e0362685_15591746.jpg


この小瓶もお仲間のようです

今の所、他の方のところでは見かけていません

この面取り、他の瓶でも見たような…



e0362685_16000461.jpg


底には[AJINOMOTODAISAN]の文字

靴クリーム関連でいうと、ステインリムーバーの瓶かな?



[ライオン]

e0362685_12040268.jpg


国内靴クリームメーカーでは最古となる1910年に創業、1951年に社名を谷口化学工業所としたライオン靴クリーム本舗の製品です
これも無銘じゃねぇか! となりそうですが…



e0362685_12060789.jpg


底に筆記体の[Lion]の文字

シンプルながら気に入っています



e0362685_12080078.jpg


Glam Driveさんから頂いた瓶です

蓋が締まっていて中身もしっかり残っていたのですが、瓶がいいので取り除きました

口部分は一緒に送って頂いたハイドロハイターで綺麗にしようと思っていたんですが…

あんまり熱いハイター液を注いだからか茶色の磯じまん瓶が割れてしまい、割れたらどうしよ… とそのままにしてしまいました(汗)



e0362685_12114211.jpg
e0362685_12115651.jpg


規則正しく並んだポッチの中に[LION SHOE POLISH]のエンボス

個性的でいい瓶ですよね〜



そして最後!

e0362685_12163813.jpg


字体がかなり特徴的な瓶です

デザイン的で相当凝ってますよね〜



e0362685_12230975.jpg


驚いたことにライオンのエンボスが!!

文字のエンボスはもちろんですが、絵のエンボスが入っているとなるととても貴重に思えます



e0362685_12245329.jpg


その後には[★ SHOE POLISH ★]と続き…


e0362685_12285155.jpg


瓶底にはブロック体の[LION]の文字

字体もいいし文字のデザインもいい! お気に入り度も相当高いです

このメーカーはコンプリートかと思いましたが、ラベル窓以外に縦筋が入った大きめのクリームジャーもあるようです



靴クリームのメーカーは他にも、瓶を確認したものではジュエル靴クリームやライカ靴クリーム、琺瑯看板ではメリヤ靴クリームを確認しています

蓋やラベルだけではなく、エンボスが入った面白い瓶だといいな!
何十年も先の人間から瓶を面白くしろと言われるなんて、メーカー側は予想だにしていなかったでしょうね(笑)
# by letoroathume | 2019-03-14 04:54 | | Comments(2)


イボコロリ

創業1900年、来年で120周年になる兵庫県は明石市の老舗企業、横山製薬株式会社のイボコロリ!

魚の目に塗るとだんだん白くほぐれるようになり、そのうちコロリと取れるように治るお薬で、瓶会ではとってもメジャーです

関西ではその名を聞いたことがない人はいないように見受けられますが、関東だとそこまでではないのかな?

その理由はどの時代になろうとも入っている[イボコロリ]のエンボスのためです!

現行品には入っていないようですが…



e0362685_12480166.jpg


これが私の手持ちのイボコロリ瓶の全てです!



e0362685_12484370.jpg


まずはハケで出た青いの二本

字体は細くシンプルなものですが、左のはちょっとエンボスの輪郭がザラザラしていて古そうに見えます



e0362685_12502759.jpg


底には[K]とあります

やっぱり左側はザラザラしていて古そうです

でも気泡は右の方が細かく入っていて、底にも大きなのがあって魅力的です



e0362685_12540268.jpg


コロリと逝ってしまったイボコロリ

昭和初期の磯志まんや江戸の華があった空き地に落ちていたもので、コルク栓のものかと思われます



e0362685_12561442.jpg


反対側には[製薬]とありますが、上には[横山]が続いていたんでしょうね…



e0362685_13042599.jpg


サイドにはバッチリヒビが… 状態悪し!



e0362685_13053221.jpg


この瓶は比較的近代のものと思われます

今までは青色だったのに、現行品と同じ茶色になっているので…

[イボコロリ]のフォントはブロック体のような独特のデザインになり、下部に三本線が引かれています



e0362685_13072608.jpg


購入品のためラベルも蓋もついています

イボコロリ
成分 1瓦中 日本薬局方サリチル酸0.1瓦  日本薬局方コロジオン0.9瓦
効能 イボ・ホクロ 魚の目・タコ
用法 大人・小児一日四回 ガラス棒ヲ以テ一滴宛患部ニ塗布ス
6.3ml ¥200.00_
製造発売元 横山製薬株式会社 明石市相生町2丁目209番地
ーーーーーーーーーーー

7713

ホクロ取りにも使えたんですね

ハンコの数字は製造年月日でしょうか?

だとすると1977年の1月3日?

この瓶も青いものが存在し、しかも上2つよりよっぽど濃い青なのでぜひとも手に入れたいものです



e0362685_13203191.jpg


蓋にもイボコロリ、可愛いですね!

ラベルによるとガラス棒がついていたようですが、一体どこへ?

ちなみに蓋は青いのにもピッタリ嵌ります



e0362685_13220481.jpg


底には[19]のエンボス ここも上とは違いますね



e0362685_13183526.jpg


こちらは類似品と思われるものです

そんなにイボコロリは集まっていないので、賑やかしに登場してもらいました(笑)

イボコロリよりも背が低くズングリしていて、肩部がカーブしており面取りもされています

しかも気泡たくさんです!

側面の容易開封デザインはモダンな感じですね〜



e0362685_13243041.jpg


蓋を外すと結構広い口でした

イボコロリはプラスチックの中栓がついているので、古くとも60年以後の製品でしょうね〜



e0362685_13271671.jpg


類似品の根拠はこのベークライトの蓋にあります

蓋の裏側には…



e0362685_13292101.jpg


ガラス棒がついているんです!

イボコロリのラベルには[ガラス棒ヲ以テ一滴宛患部ニ塗布ス]とあったので、瓶形も相まって似たような製品ではないかと思われます



イボコロリは上の茶色タイプの青瓶が今のところ欲しいものなんですが、ゆくゆくは四角いコルク栓瓶、更には円筒形で二段に[イボ コロリ]とあるコルク栓瓶も手に入れたいものです
# by letoroathume | 2019-03-07 12:46 | | Comments(2)


大日本住友製薬の製品あれこれ

まとめ買いした薬瓶とアンプルまみれのダンボール箱の中には武田や塩野義、バイアルなどの大手製薬会社の製品がいくつか…

その中には一部の界隈の人々の間では非常に有名な製薬会社の製品が紛れていました

ということでさっそくお披露目です



[ミレバール]

e0362685_14264373.jpg


緩下劑 ミレバール散 十倍用
二十五瓦入 十分中主薬日本薬局方ビサチン一分含有
用量 一回○、○五瓦乃至○、一五瓦
空腹時又ハ臨臥時頓用



e0362685_15230799.jpg


 LAXATIVE MILEVAL ミレバール散 10% 25g.

下は筆記体で英文が書かれていますが読めません

日本語版の英訳だとは思いますが…

○停のハンコが押されていますが、これは1939年末から1946年に公布された価格等統制令を表すものと思われます



e0362685_18252373.jpg


製造發賣元 大日本住友製藥株式會社
大阪市東區道修町三丁目二十五番地
支店 東京市日本橋區本町二丁目

会社名と住所が印刷されています



e0362685_18284964.jpg


專賣特許「製法」 18.1.11

製造法を特許に登録してたんですね〜



e0362685_22270741.jpg


薬封には[DAINNIPON・SEIYAKU KWAISHA]とあります

下の方が破れていたので、そちらから開けられました

途中の字は[KABU2?]などとあるようですが、正直よく分かりません

蓋には[MILEVAL]との文字、全体的に緑を基調とした、シンプルながらもレトロなデザインになっています



中身はこちら!



e0362685_22444916.jpg


 緩下劑 ミレバール 十倍用
二十五瓦 十分中主薬 日本薬局方ビサチン一分含有
用量 1回 0.05〜0.15Gm 空腹時又ハ臨臥時頓用
ーーーーーーーー(・)ーーーーーーーー
18.1.11 製造發賣元 大日本住友製藥株式會社
大阪市東区道修町三丁目二十五番地 支店 東京市日本橋区本町二丁目

文字は箱もラベルも左書きなんですが、数字を見ると昭和十八年の一月十一日の製造なんでしょうか?

てっきり戦後のものかと思っていました



e0362685_22535084.jpg


銀色に塗られた木栓には[JAPAN❁PHARMA.ESTABLISHMENT]の浮き彫り

この会社専用のものではなく、薬用の汎用蓋なんでしょうか?



e0362685_22573404.jpg


未開封であることを示す綺麗な[封緘之証 TRADEMARK Japan phamaceutical establishment osaka]

薬の封緘はとてもレトロで可愛いものが多いので、マッチラベルのように専門のコレクターがおられそうですね〜



e0362685_23054283.jpg


エンボス全くなしの瓶本体はなんだか表面がザラザラしていて鮫肌チックです

中には怪しげな白い粉…(下剤です)



瓶にはボール紙の梱包の他に、説明書が巻かれていました

e0362685_03385859.jpg


新緩下剤 「製法特許」 ミレバール MILEVAL
組成 本劑は他の一般合成下剤の夫れとは異なりイサチン誘導體なるヂアセチール・ビスオキシフェニールイサチンなり。
構造式 (溶融點242℃)

性 狀
本劑は白色結晶製粉末にして無味無臭、水及希鹽酸に不溶、アルコールに難溶、エーテルには殆ど不溶性なり。而してアルカリ性に依り醋酸並微弱酸のイサチン誘導體とに分解す。
本劑の通下作用は實に此分解産物の大腸刺戟に起因す。

特 徴
一、本劑は消化管よりの吸収絶無にて傷に於て緩和なる作用をなしたる後全部便と共に排泄せらる。 從つて諸臓器殊に腎臓、肝臓、心臓を障害すること毫もなく又何等中毒作用を呈することなし、これ本劑の最大特質にして他の合成下剤に優る一大利點とす。
二、全く無味無臭にして服用極めて容易且容量甚僅少にて確効を奏し、妊婦、小兒に好適す。
三、胃を刺戟すること絶無にして從して惡心、嘔吐等を起すことなく、連用するも食慾減退其他の胃障害を惹起すること更になし。
四、アントラヒノン又はグリコシド製劑の如く尿の着色、瀉下等を生起することなく自然便通の如く緩和なる通利作用を呈す。
五、連用するも習慣する事なし。

適應症
一、各種原因に由る便秘
急性便秘、慢性便秘、常習性便秘 移動性盲膓症及長S字狀結膓症に由る便秘、手術後の膓アトニー等
二、手術前又は驅虫藥使用時の膓内淸掃
三、便秘に由る頭痛、頭重、逆上等

用量及用法
粉 末 一回○、○○五瓦-○○、一五瓦 一日 ○、○一五瓦 -○、○二五瓦
散劑(一○%)一回 ○、○五瓦-○、一五瓦(十分中一分のビサチン含有) 一日 ○、一五瓦-○、二五瓦
錠劑 一回 一-三錠(一錠中ビサチン○、○○五瓦含有) 一日 三-五錠
空腹時又は就寝時頓用すれば五ー八時間後に奏効す。尚症狀により增減せらるゝも差し支へなし。 特に頑固なる便秘に對しては一日二回ー三回分服せらるゝを適當とす。

注 意
腹痛又は頻繁なる瀉下は其人の特異性によるか又は服用量の多き爲めに起ることあるを以てかゝる場合には次回減量して服用されたし。
包装 {粉末 一瓦入 五瓦入 二五瓦入(日本藥局方ビサチン)
{散劑(一○%) 二五瓦入 一○○瓦入
{錠劑 二○錠入 五○錠入 一○○錠入 五○○錠入

大阪市東區道修町參丁目貮拾五番地
製造發賣元 大日本住友製藥株式會社
支 店 東京市日本橋區本町貮丁目
支 店 奉天市大和町區浪速町
出張所 臺北市榮町三丁目
出張所 札幌市南三條西八丁目


[連用するも習慣する事なし]がちょっと怪しいですよね(笑)
かの悪名高いオクスリを製造していた会社だけに、余計に完全には信用できないです



[カルチコール末]

e0362685_20322622.jpg


ズングリした形状のコルク栓瓶です



e0362685_20490115.jpg


蓋はミレバールと同じものです



e0362685_14064413.jpg


 カルチコール末 Calticol 10Gm
葡萄糖酸カルチウム
適應症 結核性疾患、心臓衰弱、蕁麻疹、濕疹、喘息、一般溶出性體質、所謂腦膜炎、小兒痙攣、浮腫を伴ふ疾患、諸種出血、出血性素質
用量 1日 1.5ー2gm 三回分服
ーーーーーーー・ーーーーーーーー
P344 大阪道修町 大日本住友製藥株式會社 東京本町

調べてみると、低カルシウム血症などに対して用い、血液中のカルシウムを補うことで手足の痙攣などを抑える薬のようです




e0362685_20471920.jpg


底には℗のマークがエンボスされています



さて、いよいよ本命の瓶です

[ヒロポン]

e0362685_05241192.jpg


仕事の能率を上げるためなどに使用されていた除倦覚醒剤のヒロポン、錠剤瓶です

この緑の小瓶はだいたいヒロポンに使われていたようですが、上記のミレバールの錠剤を入れていた場合もあったようです

また、透明瓶にヒロポンのラベルが貼られているものもあり、製品によって分けられてはいなかったようです

キャップは金属の他ベークライト製、さらに紙製のものもあり、物資の窮乏さを窺わせます



e0362685_05283608.jpg
e0362685_05284313.jpg


公園の柵のすぐ側、木などが植えてある縁のような部分に、神薬やライオンのペロペロ?の破片とともに埋まっていました

穿り出した当初は何じゃこれ?でしたが、しばらくして[あの例の緑の小瓶ってもしかして…]と気付きました

状態は相当よろしくなく、胴体に打ち傷が五、六ケ所、口には縦にヒビが走り幾つもの丸い欠けが…

逆にここまでボロボロなのによく割れなかったものです

ネジ蓋の口は擦ってあります



e0362685_05333573.jpg


底に℗のエンボスがあるものもあるようですが、これにはありません



指先ほどのこんなに小さな瓶が、人を狂わせる悪魔を閉じ込めていたなんて…

いやはや恐ろしいものです

兵器生活さんでは貴重な箱付きヒロポンの説明書を見ることができます

思い切り[中毒作用はない]と書いてしまうあたり、大変恐ろしいです



e0362685_05520558.jpg


戦後日本での広がりようはサザエさんの前身となる漫画「似たもの一家」に取り上げられるほどで、子どもたちが服用してハイになってしまう様子が描かれています

検索してみると他にも特攻隊員が出撃前に打たれていたとか、受験勉強のときに活用していただとか到底信じられないエピソードが次々に見つかります



お薬関係の歴史を面白く学べる北多摩薬剤師会さんのサイトを参照すると、サイズは比較的よく見かけるこの20錠瓶の他に、50錠、500錠があったようです

あと、その中間の100錠らしい大きさの瓶を見たような…

このサイズも積極的に見つけていきたいですが、不思議にも堀りで出たという例はあまり多くありません

中毒者続出で戦後日本に蔓延したことを考えると、ある程度の年代のハケでサイズ問わずポロポロ出そうなものですが…

内服では効果発揮までに数時間かかるので、即効性を求めて静脈注射のアンプルを買い求める人々が多かったためでしょうか?



かつて国公認で麻薬を売っていたという、信じられない黒歴史の一幕がここにあると思うと感慨深いですね

現在では箱付き説明書つきの完全品となると、諭吉さんは軽々超えるほどマニア垂涎の的のアイテムである辺り、中身はカラの今でも人々を中毒にして止まない、実に罪な瓶です
# by letoroathume | 2019-02-27 03:38 | | Comments(2)


明治牛乳いろいろ

牛乳瓶はそこまで意識して集めていた訳ではありませんが、拾っている内に数も種類も結構増えてきました

エンボスものは昭和二十年代くらいにならないと出てきませんが、何と言っても昭和のレトロ感漂うプリントのデザインが凄く良いんですよね

これも古いとベリベリ剥がれて悲しいんですが(泣)

デザインも地域によって異なり、色も様々、大手のも時代によって様々なものがあります

この機会にご紹介したいと思います



今回は明治から!



[明治 180cc]

e0362685_23021379.jpg


竹藪の住居跡と思われる開けた場所に、鬼のように森永牛乳とこの明治牛乳瓶がゴロゴロ落ちていました

この瓶はけっこう見かけるように思います

明治乳業の旧ロゴが実にレトロで良いですね〜

リボンのような部分の先は両方とも[Meiji]表記です



e0362685_23063853.jpg


よく見てみると、その中に[要冷蔵]の表記がないものとあるものがありました

昭和四十年頃の製品で、表記されていない方はより古いものと思われます



[明治200]

e0362685_23150801.jpg


竹藪のハケの廃屋近くに、京都府の牛乳瓶とともに転がっていた瓶の一つ

200ccに変わってから昭和六十一年まで使われていたようです

先程とほぼ同じデザインですが…



e0362685_23165342.jpg


片方は[Meiji]ですが、もう片方は[200]になっています
20cc多いだけでも大分瓶系が変わりますね



[VITA MILK]

e0362685_23202945.jpg


これは確かハケの表面に落ちてたものかな?

残念ながら完全にプリントが剥げています…



e0362685_23232882.jpg
e0362685_23253460.jpg


明治の社章と[明治牛乳 食卓に明治バター]、反対側には[Meiji MILK VITA]の表記

要冷蔵の表記がないのでこれも古そうです

プリントの色は青色だったようです



[明治 変形瓶]

e0362685_23272264.jpg


墓地の外れに埋まっていた二瓶

肩部に面取りの構造が施されている牛乳瓶は、この瓶以外では見たことがありません

二面に明治乳業のロゴと[Meiji 明治]のプリントがありますが、側面に[要冷蔵 180ml]の文字がありプリントもしっかりしていることからけっこう新しい瓶ではないかと思われます

このレトロなデザインに変わった瓶系、マルーン色のプリントといいお気に入り度は高めです

hiroimonoさんのところにも掲載されています

時代がよく分かりませんがこの色合いとデザインの変化、乳飲料に使っていたのかな?



[ミルコ]

e0362685_02143970.jpg


これも竹藪の牛乳瓶溜まりから入手しました

見た感じから古そうですが、昭和三十年代末期の製品です

鮮やかなオレンジ色で大きなロゴと[MILK 明治牛乳]の文字は目立ちますね〜



e0362685_02171271.jpg


裏側 真ん中の線の端っこは[Meiji]なんですが、もう片方はその下に宣伝が設けられています

[コーヒー紅茶に ミルコ]

調べたところミルコは森永のクリープのような、インスタント粉末クリームのようです

自社製品で自社製品の宣伝をしているものはもっと見つけたいものです

e0362685_02254188.jpg
e0362685_02254772.jpg


この二つはハケから掘り出したものです

残念なことにペリペリ剥がれるタイプでした…

上はかなり見にくいですが[食卓に 明治チーズ]、下は[食卓に 明治バター]とあります

一応このタイプはこれで全種類揃ったようです

プリント跡に塗料を塗って復活させることができればなぁ…



[髙速殺菌]

e0362685_02291604.jpg


右、凄く大きいですよね!

初めて手に入れたサイズです

廃屋が数件並ぶ山の地肌から底が見えているのを引っ張り出したものです

あの辺りにはまだ何か残っているかもしれないなぁ…



e0362685_02310121.jpg


通常サイズとの比較

枠の中に文字がありますが、今見てみると若干違うことに今気づきました

通常は三角形の枠内に[髙速殺菌]なんですが、大きいのは羽のような枠内に[高速殺菌]になっています
前者は昭和三十年代初めのもので、後者は昭和二十年代後半から三十年代初期のものだということが判明しました

[超]ってなんだか凄そうですね(笑)



e0362685_02343306.jpg


明治のロゴとラベルデザインに[明治]の文字

通常サイズはオレンジ地で文字抜きになっているのに対し、こっちは文字と枠線だけがオレンジのデザインになっていたようです

それと通常のは線の両端がそれぞれ[Meiji][Milk]なんですが、大きいのはリボンの端が描かれているだけです



e0362685_02434030.jpg


もちろん通常のは180ccですが、900cc!

今の明治牛乳と同じ容量ですが、瓶だとこの大きさ!

さぞかし重かったことでしょう(笑)

(以前の開くタイプの牛乳パックは1000mlでしたが、キャップタイプに変更した現在のパックは900mlです)



その他明治の小物たち

e0362685_02463791.jpg


[明治ニューココア]のプラスチックスプーン

掬う部分には明治製菓が提供していた手塚治虫の[ぼくのそんごくう]を元に作られ放送されたアニメ[悟空の大冒険]の主人公、悟空がエンボス加工されています

放映は1967年! なかなか古いですね〜



e0362685_02515602.jpg


こちらはもっと古そうな明治粉ミルクのアルミ?錫?製計量スプーン

手前になるにつれて状態のいいものが並んでいますが、手前のもの以外は持ち手が大きいですね

持ち手には明治乳業のロゴと[スリ切約三瓦]のエンボス表記
グラム表記が[瓦]! 昭和二十年代のものでしょうか

掘っているといくつも出てきたものです



e0362685_02552676.jpg


こちらは頭デッカチで可愛いですね〜

[スリ切約ニ瓦]とあります

ずっと[一瓦]だと思っていましたが、裏側を見てみるとどうも瓦の上に二本線があるように見えました

三、二となると一も欲しくなるのは当然のことです(笑)



取り上げた牛乳瓶の年代に関しては漂流乳業さんを参照させていただきました
# by letoroathume | 2019-02-24 09:40 | | Comments(2)

    

骨董収集を初めてペーペーの若いのがチマチマ更新してるブログです
by Kitsunetsuki
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
いや~、今回のDERZも..
by hiroibito at 22:13
Hiroibitoさんへ..
by letoroathume at 16:26
Hiroibitoさんへ..
by letoroathume at 16:20
お~お~、だいぶ集まった..
by hiroibito at 21:08
集めてますね~凄い! ..
by Tomo at 19:59
出会えると嬉しいイボコロ..
by hiroibito at 17:24
Hiroibitoさんへ..
by letoroathume at 15:15
Hiroibitoさんへ..
by letoroathume at 04:05
Hiroibitoさんへ..
by letoroathume at 03:43
maicaさんへ 名前..
by letoroathume at 03:39
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
DERZ FRUIT PRO..
at 2019-03-15 23:08
靴クリーム大集合
at 2019-03-14 04:54
イボコロリ
at 2019-03-07 12:46
大日本住友製薬の製品あれこれ
at 2019-02-27 03:38
明治牛乳いろいろ
at 2019-02-24 09:40
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧